教授:今回のテーマは、これまでとはちょっと変えて「土地は誰のもの?」でいこうか。
ケン:誰のものって・・・所有権がありますから、買ったら当然自分のものですよね。
教授:普通ならそう考えるね。でも土地の場合はちょっと違う。
ケン:といいますと?
教授:まずは質問。コンビニでチョコレートを買うときにかかるお金は?
ケン:まず、チョコの代金、それに消費税がつきますね。
教授:で、買ったチョコはどうする?
ケン:そりゃあ、すぐに食べたり、料理の材料にしたり、大事にしまっておいたり、人にあげたり・・・これって土地の話と関係あるんですか?
教授:シャラップ!君は聞かれたことに答えればいいの。ま、要するにチョコを買ったら後は自分の好きにしていいってことだよね。
ケン:は、はい・・・
教授:じゃあ土地の場合はどうか考えてみよう。買うときにかかるお金は?
ケン:代金でしょ、消費税は無しだけど、不動産取得税や登録免許税なんかがかかりますね。
教授:それ以外にも印紙税もかかるし、場合によっては相続税、特別土地保有税、贈与税、事業所税などがかかるよ。
ケン:チョコとくらべると大変ですね〜
教授:さらに、チョコは買ってしまえばお金はかからないけど、土地の場合はお金がかかるんだな。
ケン:固定資産税や都市計画税ですね。
教授:そのとおり。これも場合によっては他の税金もかかってくる。土地は持ってるだけでお金がかかるんだよ。
ケン:じ、自分の土地なのに・・・
教授:さらにさらにだよ、チョコは食べようが捨てようが好きに出来るけど、土地はそうはいかない。
ケン:自分の土地を好きにつかえないんですか?
教授:宅建の勉強しただろ?都市計画法、国土利用計画法、農地法、区画整理法、建築基準法、その他いろいろ・・・とても自由に使えるとは言いがたいね。
ケン:そんなのおかしいですよ!自分のものを好きに使えないなんて!
教授:となると、そもそも前提が間違ってるんだよ。土地はね、売ろうが買おうが自分のものじゃないの。国のものなんだよ。我々は国の土地を借りているだけなの。
ケン:ほぇ?
教授:こう考えればわかりやすいね。国が大家で、買った人は賃借人。固定資産税などは家賃で、不動産取得税などは礼金ね。ほ〜ら、わかりやすいだろ?
ケン:わかりやすいけど・・・納得いきませんよ〜
教授:納得いかなくてもそういうもんなの。しかし国ってアコギな大家だよね。こんな時代なのにさ、礼金をいまだに取ってるんだよ。
ケン:そういえば最近の賃貸物件は礼金を取らないケースが多いですね。
教授:大部分の人達にとって、不動産を取得するなんて一生に一度の大仕事だよね。それなのにさ、不動産取得税っていう贅沢税をむしりとってるんだよ?
ケン:貧乏人は一生賃貸に住めって言っているんですかね?
教授:もっと酷いのが登録免許税。これなんて日清戦争の戦費の穴埋めに作られた税金なんだよ。いつまで戦費の穴埋めやってるのかっつーの!どう考えても今の時代にそぐわないって。大体、「この土地は自分のものです」って宣言するのになんで国に金を払わなきゃいけないんだ?おかしいだろ?
ケン:結局そういう税金がけっこうかかっちゃうから土地の動きが鈍くなっちゃう点はありますよね。
教授:バブル時代は土地の値上がり抑制に役立ったかもしれないけどさ、今は逆に足かせになってるよね。だから業界ではこの手の税金は廃止して欲しいんだけど、やっぱり大きな税収だからね。なかなか難しいんだよ。
ケン:なんだか夢も希望も無くなる話でしたね・・・
教授:だからといって土地を買うのが無駄だって言ってるわけじゃないよ。ただね、土地は所詮国のものだから、「子孫に立派な田畑残してやろう」だとか、「先祖代々の土地を命がけで守ろう」だとか、そういうのはちょっと考え直した方がいいんじゃないかなって思うのさ。「自分の代だけ使えれば十分」っていうくらいの気持ちで土地は買ったほうがいいよ。以上で僕の意見は終わり!
ケン:熱弁をありがとうございました。え〜、今回は今までとちょっと変わったテーマでお送りいたしました。また次回をお楽しみに〜 |