STEP1 準備をする
部屋探しの第一歩は、自分の希望を具体化することです。どこの街がいいのか、どんな部屋がいいのか、いくらくらいの家賃がいいのか、しっかり決めなければその後の部屋探しは混乱し、思い通りの結果にはならないでしょう。
ここでは部屋探しの前に、どんな点を決めておけば良いかを考えます。
いつから新しい部屋に住むか、これを一番最初に決めましょう。それが決まれば、逆算してその後のスケジュールが組めます。一般的なスケジュールは以下の通りです。
・情報収集 1,2ヶ月前
・不動産会社訪問 1ヶ月前
・物件見学 2,3週間前
・契約 1,2週間前
ここでのポイントは不動産会社訪問の時期です。これは早すぎても遅すぎても良くありません。空き部屋の状況は毎日変化していきます。何ヶ月も先の空き部屋状況は予測できませんので、早すぎる不動産会社訪問はあまり意味がありません。また、急な転勤などの事情がある場合は仕方ありませんが、遅すぎると物件を吟味する時間がありません。ある程度は余裕を持って物件を見たほうがいいでしょう。
一般的に言って、毎月支払う家賃は手取り収入の3割までとされています。これは駐車場代や共益費などを含んだものです。事前にしっかり決めておかないと、物件を見ているうちにずるずる予算は上がっていきます。毎月、決まった額を支払うことになりますので、くれぐれも無理な予算設定はやめましょう。
家賃以外に支払うものとして、駐車場代、共益費、更新料、家財保険などがあります。家賃が安くてもこれらが意外に高い場合がありますので、十分注意しましょう。
契約時には、敷金や礼金、前家賃や保険料など、まとまったお金が必要になります。家賃の4〜6ヶ月分は必要になりますので、この点も注意してください。
予算が決まったら、立地条件や間取りなどの希望の条件を決めましょう。希望する点が多ければ多いほど該当する物件は少なくなり、家賃は上がります。「駅に近くて、おしゃれで、生活の便が良くて、新しくて、広くて、最上階の角部屋で・・・」と考え出したらきりがありません。どうしても譲れない点を整理してみてください。希望はたくさんあるでしょうが、優先順位をつけましょう。我慢できる点は気にしないのが良い物件を選ぶコツです。
・駅の近くは高い
駅が近ければ遠くに行くのに便利ですし、雨の日などは駅に行くのが楽です。しかし、基本的に駅が近いほど家賃は高いです。毎日駅を使う方は仕方ありませんが、そうでない方は駅からの距離を気にしないほうがいいかもしれません。
・新築・築浅物件は高い。
新しい物件と古い物件を比べた場合、ほとんどの方は新しいほうが好みです。誰だって好き好んで古い物件を選ぶことはないでしょう。しかし、やはり人が好む物件は高いです。新しければ多少家賃が高めでもお客さんは入ります。逆に古い物件は家賃を下げたり、礼金を下げたりしないと入らないことがあります。その結果、思ったよりも少ない予算で大きい部屋を借りることが出来る場合があります。
・間取りにこだわりすぎるな。
LDKのある物件は人気があります。人気があるということは家賃は高く、空きは少ないということです。一般的な間取りはDKです。どうしてもLDKが無ければだめでしょうか?最初からDKを除外していると選択肢がかなり少なくなるでしょう。
STEP2 情報を集める
時期や予算、条件などが決まったら、いよいよ情報を集めましょう。ここではあまり細かく絞り込まず、大体の相場を知ります。相場や物件情報を知っておくと、不動産会社で物件を紹介されたときの判断に役立ちます。
情報を集めるには以下の3通りを併用するのが良いでしょう。
・インターネット
・店先の展示
・住宅情報誌
相場と希望が大きく違う場合はSTEP1に戻り、希望を修正しましょう。
相場が分かったら、いよいよ不動産会社に行きましょう。でも不動産会社はたくさんあります。どこに行けばいいでしょう?
不動産会社には大きく分けて2タイプあります。地元で長年不動産業を営んでいる「地域密着型」と、比較的新しく、きれいな店舗の「ターミナル型」です。
両者の特徴は・・・
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地域密着型 |
ターミナル型 |
| 場所 |
どこでも |
駅前や幹線道路沿いなど、アクセスの良いところ |
| 会社規模 |
小さい。社員は少なめ。 |
大きい。社員が多い。 |
| 店舗 |
いかにも不動産屋という感じ。入るのに勇気がいる。 |
きれいな店舗。入りやすく工夫している。 |
| 宣伝 |
しない。たまたま来るお客さんを待つだけ。 |
バンバンする。広告費は多額に上る。 |
| 営業マン |
社長とその家族というパターンが多い。経験や知識は豊富。 |
若く元気な人が多い。経験や知識は少なめ。 |
| 活気 |
あまり活気なし。自分の手持ちの物件を紹介して終わり。 |
活気あり。契約件数で歩合が出るので、必死。 |
| 物件数 |
あまり多くない。守備範囲は狭い。 |
多い。物件数が命綱。守備範囲は広い。 |
| 物件知識 |
あり。物件を管理している場合が多い。 |
なし。一回も見ていない物件も多くある。 |
| 地域情報 |
あり。地元に住んでいないと知らないことや、土地の歴史にも詳しい。土地勘アリ。 |
なし。若く、よその土地から来ているため、地元のことは分からない。土地勘なし。 |
| 掘出物 |
あり。自分だけの物件を持っていることがある。 |
なし。取り扱いは流通している物件のみ。 |
どちらのタイプもメリット、デメリットがあります。どちらが良いかは一概には言えません。引越先の土地勘のある人はターミナル型、無い人は地域密着型に最初に行けばよいでしょう。
また、担当の営業マンによって当たり外れがあります。地元のことを良く知っている、面倒見がいい人に当たるのが最高ですが、そうでない場合は他の不動産会社にいきましょう。
服装や態度も重要です。賃貸の場合、不動産会社はオーナーさんにお客さんを紹介するのが仕事なので、怪しい人は警戒します。あまりラフな格好で行くのはおすすめできません。
また、賃貸は休日の午後が一番混雑します。できればこの時間をはずした方がゆっくり見れます。
STEP3 物件を見る
不動産会社に行ったら、希望を伝えて物件を紹介してもらいます。現在空いている物件の資料を見せてもらうと、希望に合うものがあればいくつか出てきます。その際に、自分の希望条件とその理由をはっきり言っておくと、合う物件が出やすくなります。
そして実際に物件を見に行きます。そこで資料には記載されていない点をチェックします。
あまりたくさんの物件を見すぎると混乱して正常な判断が出来なくなります。たとえ勧められても余計な物件は見ないようにしましょう。
部屋を見るコツは、自分がその部屋で暮らしているところをイメージしてみることです。どこに何を置いて、どこで寝るかなど、いろいろ想像してみましょう。
チェックポイントは
・部屋の広さは充分か?
・部屋の気温、湿度などは問題ないか?
・エアコンや給湯、ガステーブルなどの設備はどうか?
・日当たりは充分か?
・家具を置くスペースはあるか?
・収納スペースは充分か?
・コンセント、テレビ端子、モジュラージャックなどは充分か?
・風が部屋の中を通りやすいか
・窓の目隠しなど、プライバシーは守られているか?
・廊下やエレベーターなどの共有部分がきちんと管理されているか?
・駐車場や駐輪場はどこにあるか?
などがあります。
メジャーと方位磁石を持っていくと便利です。
物件の周辺環境は、資料には載っていません。入居してはじめてわかることが多いのですが、入居してから後悔しないためにも十分にチェックしましょう。
・建物や周辺の雰囲気はどうか?
・騒音・異臭・振動はしないか?
・周辺にスーパーやコンビニなど、必要な施設があるか?
・周辺の施設の営業時間はどうか?
・駅からの道など、普段使う道の状況はどうか?
・バスの本数や始バス、終バスの時間はどうか?
・ゴミ置き場はどこか?そこの管理状況は?
・近所の雰囲気は?
気になる点はたくさんありますので、ひとつひとつチェックしましょう。
物件を見に行くときは、営業マンの車で行くことが多いです。車で行くだけでは分からないことも多くあります。出来れば一人で再度物件を見に行き、周辺環境を確かめれば安心です。
STEP4 決める
借りたい物件が決まったら、不動産会社に申し込みましょう。
入居申込書へ必要事項の記入をし、申込書の内容を元に入居の審査が行われます。一般的に申込書には
・入居希望日
・契約希望日
・現在の住所・氏名
・勤務先・年収
・保証人の住所・氏名・続柄
・保証人の勤務先・年収
などを記入しますので、しっかり書けるように準備しておきましょう。身分証明書が必要な場合もありますので、運転免許証などを持参するといいでしょう。
入居審査には数日かかります。
契約日と入居日は違います。通常は契約してから1ヶ月以内に入居します。
審査が通ったら契約に向けて準備しましょう。必要な書類は不動産会社が教えてくれます。一般的に必要なものは
・入居者の住民票
・源泉徴収票や確定申告の写しなど、入居者の収入を証明できる書類
・入居者の印鑑
・保証人の保証書
・保証人の印鑑証明書
・保証人の収入を証明できる書類
・契約時に必要なお金
です。
保証書には保証人の実印を押す場合が多いです。契約時に保証人に同席してもらえればいいのですが、出来ない場合は事前に保証書に実印を押してもらうことになります。保証人が遠くに住んでいる場合、保証人関係の書類をそろえるには時間がかかります。余裕を持って行動しましょう。
書類や印鑑、お金を準備したら、まずは重要事項説明を受けます。これは借りる物件や契約内容に関しての説明で、不動産会社の宅地建物取引主任者が行います。トラブルを防止するためにしっかりチェックし、疑問や質問があれば何でも聞きましょう。担当者の言葉だけではなく、重要事項説明書の文章をよく読みましょう。説明を受け終わったら重要事項説明書に「確かに説明を受けました」という意味の署名捺印します。
その後に契約です。先ほどの重要事項説明と重なる部分がありますが、これもしっかりチェックしましょう。もちろん疑問や質問があれば何でも聞きましょう。
特に確認しておきたい点は
・契約を解除する場合の手続き
・契約を更新する場合の手続き
・禁止事項
・特約事項
・修繕や原状回復に関しての負担割合
などがあります。これも、担当者の言葉だけではなく、契約書の文章をよく読みましょう。問題が無ければ記名捺印をします。
契約書に記載されている義務や禁止事項はお互いに守らなければいけません。署名・捺印した時点で、そこに記載された条件を受け入れることになりますので、不明な点があれば納得できるまで説明してもらいましょう。
その後、金銭や鍵の授受を行い、終了です。新しい生活に向けて準備しましょう。
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